水中で多くの時間を過ごすウーパールーパーにとって、水に中に含まれる酸素はとても大切です。
そして、酸素と同じくらいに重要なのが、水槽内の水温です。
ウーパールーパーはブラジルの盆地にある湖に生息しているため、比較的低い温度には強い生き物です。
飼育において水温の注意は、高温になることや急激な温度変化といえるでしょう。
ここでは、エアレーションの効果と水温を最適にする理由についてご紹介します。
酸素の供給と水温の管理
ウーパールーパーは、主にエラ呼吸をおこなう変温動物です。
エラ呼吸により、水中から酸素を取り込み生活を送っています。
そして、変温動物ですから、水の温度にあわせて体温が変化します。
極端な高温や低温は生命に危険を与えますし、急激な温度変化も大きなストレスを与えます。
①エアレーション・酸素の供給
ブクブクと泡をおこし、水に酸素を取り込ませる働きをもつエアレーション。
成長し大きくなったウーパールーパーに、酸素を供給する役割を持ちます。
その他にも、水の汚れを分解するバクテリアを活性化させ、水質管理の効果もあわせ持ちます。
②水温の管理
一時的には30度くらいまでの耐久性をみせますが、一般的には5~25度までが生息の水温域です。
低い水温には強いウーパールーパーですが、水温が10度を下がると動きが鈍くなり、まるで冬眠をしているようになるため、飼育時の適温は10~20度とされています。
室内においての飼育の場合、寒さよりも暑さの方が大敵いえるでしょう。
水温が高いままでは、ストレスによる皮膚の疾患や命そのものに危険が及びます。
在宅時、エアコンを使用しているあいだは問題ありませんが、長時間不在になるときは、エアコンを止めることが一般的です。
このような場合には、水槽用のクーラーまたは冷却ファンの使用が効果的です。
水槽用のクーラーは冷却ファンより高額なため、長期にわたり飼い続ける方に適し、冷却ファンは手頃な価格帯から用意されているため、一時的な飼育や予算の都合がつかない方へ向いています。
まとめ
ここまで、エアレーションの効果と水温を最適にする理由について紹介しました。
水中の酸素の大切さはイメージできますが、水温の適切な管理も忘れてはいけませんね。
縁があって出会ったウーパールーパーです。
適温な環境を用意してあげましょう。
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