ウーパールーパーの体が浮くのは、いろんな原因が考えられます。
便秘だったり、空気を取り込みすぎたり、酸素不足だったり、といった具合に。
そんな中でも、今回は、尻尾が溶けてしまう場合について考えたいと思います。
ウーパールーパーの尻尾がボロボロになるのは?
ウーパールーパーが浮かび上がる理由の1つとして、酸素不足を挙げることができます。
水槽内の水質が悪化して、溶存酸素量が減少すると、肺呼吸をするために浮かびます。
こうなってしまうと、エラや尻尾などの体の一部が溶けることもあります。
尻尾が溶ける場合、尾腐れ病という病気であることも考えられます。
尾腐れ病の場合は尻尾が溶ける前に、尻尾の縁あたりが白くなります。
白くなっていない場合には、尾腐れ病ではなく、水質悪化によるものと判断できます。
尾腐れの原因は、カラムナリスと呼ばれる細菌によるものです。
水質の悪化で体調を崩していたりするとかかりやすいようです。
また、外傷や、ストレスも病気の原因になります。
さらに、水温が急に低下したような場合も発生が見られるようです。
この菌が寄生する場所によって症状に違いが出ます。
いわゆる好気性の細菌で酸素がある場所でしか繁殖しません。
そのため、体の一部分に感染してもすぐには転移せず、だんだん勢力を拡大していきます。
しかし、ある程度まで広がると伝染性が強くなり、気がつくと水槽中に広がってしまうことも多いようです。
カラムナリス菌は5~35℃の水温に適応し、水質もpH6.5~8.5と広い範囲で繁殖できます。
しかし、塩分濃度1%以上の環境では殖えないと言われています。
エラや尻尾などが溶ける原因は、このカラムナリス菌がタンパク質を分解する酸素を産出しているためです。
まとめ
ウーパールーパーが水中から浮かび上がり、尻尾などが溶けている場合は深刻な事態だと判断できます。
しかし、塩分濃度1%で塩水浴をさせれば、感染している細菌を駆除することができます。
そうなる前に最も大切なのは、水槽内の環境を清潔に保っておくことです。
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