よくウーパールーパーの指の本数を観察してみてください。
前足と後ろ足では、指の本数が異なっています。
これは途中で指の本数が増えるから、前足と後ろ足の本数が異なるのでしょうか?
そこで今回は、ウーパールーパーの指の本数をテーマに話していきたいと思います。
ウーパールーパーの指の本数は?
ウーパールーパーは、前足と後ろ足で指の本数が異なります。
前足は4本、後ろ足は5本です。
生物進化の過程において、陸上で暮らすようになったセキツイ動物は、次のような進化をたどります。
魚類から両生類へ、両生類から爬虫類へと進化します。
爬虫類になると前足の指は5本になっていきます。
発生時に指を形成する際には、それぞれの場所を決める位置情報を出す物質が特定の部位から分泌されます。
この位置を決める物質の濃度勾配を変えることで、少ない指の数を形成できるそうです。
ですから、ウーパールーパーは、前足と後ろ足の指の本数が異なるのです。
後から指の本数が増えるわけではなく、もとももと指の本数の情報は決まっているのです。
初期の両生類では、7本~8本指の幼生も存在していたそうです。
欠損したウーパールーパーの指の本数は戻るの?
ウーパールーパーは、多頭飼育による食害、感染症などで指を失ってしまうことがあります。
少しずつゆっくりとですが、再生はしていきます。
完治するまでにどれくらいかかるかと言えば、指の欠損の具合などにもよると思いますが、なんと数ヶ月も要します。
プラナリアのように再生能力は高くはないので、しっかりと管理していきましょう。
傷口から感染症にかかることが一番心配ですので、その間、水槽をきれいに保つことが最も大切です。
じっくりと長い目で見守ってあげてください。
まとめ
ウーパールーパーの前足と後ろ足で指の本数が異なるのは、遺伝子の情報によるもので、生まれつきでした。
ですから、4本から5本へと増えるのではありません。
また、何らかの理由によって欠損した指は、長い時間を要しますが、徐々に再生していきます。
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