ウーパールーパーの顔の周りは、マフラーをまいたようにひらひらしています。
実はこのひらひらした部分は、ウーパールーパーのエラです。
水槽内の酸素量について少しずつ説明していきたいと思います。
ウーパールーパーと水槽内の酸素にはどんな関係が見られるの?
水中に溶けている酸素の量を「溶存酸素量」と呼び、ウーパールーパーはエラから呼吸します。
エラ呼吸がしにくい環境というのはウーパールーパーにとって、住みにくい環境となります。
水槽に溶存酸素がない状態になると、その他の生物にも影響を与えます。
さらに、濾過バクテリアにも影響を与え、酸素を取り入れない状態では減少してしまいます。
ヘドロなどと呼ばれる堆積物は溶存酸素がほとんどなくなった状態の水が原因で生じます。
大量のバクテリアが発生し呼吸することで、水中の溶存酸素が極端に減少して生き物が生きられなくなります。
溶存酸素量を高めるには、エアレーションを使いましょう。
しかし、これで万全とは限りません。
エアレーションは水中から空気を放出して気泡が上昇し水面ではじけてしまいます。
気泡が消えて水面に到達しなければ溶け込んでる証拠です。
エアレーションをすると気泡が上がり、その浮揚力によって水が循環して水面に動きが発生します。
酸素を取り込んだ水面の水が循環し、酸素量の少ない水が水面に現れて酸素を溶け込ませます。
つまり、エアレーションをしても気泡の浮揚力が水槽に影響を与えるくらいの動きが必要です。
溶存酸素を減らす要因を2つ紹介します。
1つ目は水温が関係しており、高温になると酸素を溶け込ませる能力は落ちます。
やかんでお湯を沸かすとブクブクしますが、溶け込んだ酸素が水温の上昇に対応できず、外へ出ていっています。
そこまで高温にならなくても、水温が上昇することで溶存酸素量は減ります。
2つ目は、水槽用のフィルターを活用して流れを作り出すことです。
ポンプを使っても外部フィルターでは水流があっても酸素を取り込めませんが、水面を揺らしたり、ディフューザーを使ったりして、エアレーションからの効果を期待することはできます。
上部フィルターはフィルター層で水面の領域を増やし、更に上部から水が落ちることで水流を作ることも可能です。
まとめ
ウーパールーパーのエラはとても大切な役割があることが分かりました。
また、溶存酸素の量は気温が高いと減少してしまうので、フィルターを使って水の流れを生み出し、
水槽内の酸素量を増やしていく必要があります。
今のあなたにおすすめの記事