メキシコ出身のウーパールーパーは、不思議ないでたちで一時期ブームを日本においても巻き起こしました。
焼きそばのCMでお茶の間を沸かせたことを覚えている方も多いと思います。
さて、そんなウーパールーパーとともに飼育できる魚はいるのでしょうか?
今回は、ウーパールーパーとの混泳をテーマにして話を進めていきたいと思います。
ウーパールーパーとエビは混泳できるの?
あまり混泳には向いているとは言えません。
おすすめ度は20%です。
野生のウーパールーパーは、水の流れの弱いところに住み、魚類、昆虫、甲殻類、ミミズなどを食べて生活しています。
ですから、ヌマエビやスジエビなどのエビ(稚ザリガニ含む)は、エサとなる可能性が高くなってしまいます。
ウーパールーパーにとってはタンクメイトとしてではなく、エサと認識されてしまいます。
どうしても一緒に飼育したい場合は、ウーパールーパーの入れない隙間をつくり、そこへエビを入れましょう。
ただしエビはほとんど隠れてしまっているため、ウーパールーパーと戯れる姿などを見ることはできません。
一緒に住んではいるが、忙しくて顔を合わせない家族のような感じになってしまいます。
ウーパールーパーとディスカスは混泳できるの?
混泳に向いています、おすすめ度は60%です。
その理由は3つあります。
まず、両者の適温が近いことが挙げられます。
ウーパールーパーの過ごしやすい温度は25℃前後、ディスカスは25℃前後と似ています。
しかも、ウーパールーパーは5℃でも飼育できますが、その一方、暑さには弱く30℃になると危険です。
次に、お互いに適した水質が似ていることです。
ウーパールーパーは、水質は中性から弱酸性が適しています。
ディスカスは、pH4.5くらいの弱酸性でも平気です。
最後に、2種ともに同じような生活環境を好むところです。
自然界に暮らすウーパールーパーは、水の流れのあまりないところで暮らしています。
同じく自然界でのディスカスは、群れを組み集団で生活して、水の流れがほとんどないところに生息しています。
1つ気がかりなのは、ディスカスの行動についてです。
ウーパールーパーの頭の周りにあるビラビラした部分をエサと誤って、食べるおそれがあるからです。
あのビラビラした部分で、ウーパールーパーは呼吸をしています。
ですから、食べられてしまったら大変なことになってしまいます。
ウーパールーパーとコリドラスは混泳できるの?
混泳できます、おすすめ度は70%です。
その理由は、以下の3点です。
1つ目は、お互いに適した水温が似ているからです。
ウーパールーパーの適温は25℃前後、30℃にも達すると危ない状態になります。
一方、コリドラスのそれは20℃から24℃、30℃を超えると危険です。
このように、とても生育に適した温度が似ています。
2つ目は、両者の生育に適した水質が近いからです。
ウーパールーパーは中性~弱酸性を好みますが、コリドラスもまったく同じです。
3つ目は、お互いに襲うことが少ないからです。
ウーパールーパーは肉食で魚類、昆虫、甲殻類などを食べますが、自分よりも大きな魚を襲うことは少ないです。
また、コリドラスは穏やかな性格なのでウーパールーパーを食べる可能性は低いです。
まとめ
ウーパールーパーとの混泳に適する相手を3つ考えました。
エビ、ディスカス、コリドラスですが、このうち適しているのはコリドラスです。
水温や生活環境、捕食の関係から考えてそのように判断することができます。
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